貯金がなかなかできない方や、もっとお金を増やしたい人に向けて、基本的な家計見直しのポイントについて解説したいと思います。
この記事を実践すれば、これまでよりも確実に貯蓄や投資にまわせるお金は増えると思いますので、是非参考にして下さい。
家計見直しの前に
家計見直しの前に、その目的を明確にすることが大事だと思います。つまり、何のために見直すのかを明確にするために、将来の目標の設定が重要だと思います。
家計見直しは、一朝一夕にできることではありません。しかし、継続することで、必ず大きな効果につながります。継続するためには、その原動力となる目標を設定することが非常に重要だと思います。
家計見直しのメリット
家計見直しのメリットは以下の通りです。
- 支出を把握し、無駄な支出を削減できる
- 貯蓄や投資にまわせるお金が増える
- 将来の不安を解消できる
- 生活の質を向上させられる
家計見直しは、誰でも簡単に始めることができます。まずは、収入と支出を把握することから始めましょう。これにより、自分のお金の使い方がわかり、無駄な支出を見つけることができます。
無駄な支出を見つけたら、削減できるものはどんどん削減していきましょう。支出は、以下のように固定費（毎月一定の金額がかかるもの）と変動費（毎月の支出額が変動するもの）に分けられます。
| 固定費 | 変動費 |
|---|---|
| 住居費、水道光熱費、通信費、保険料、車の維持費、サブスクリプションなど | 食費、交際費、被服費、雑費など |
ここからは、見直すことで、継続的に効果が得られる固定費にフォーカスを当てて説明していきます。
住居費
毎月一定の費用がかかる住居費を見直すことで、確実にお金を節約することができます。ただ、他の固定費よりも見直すにはハードルが高いと思います。
現実的にできるとすれば、賃貸物件に住んでいる人であれば、今住んでいる物件と同じような条件で家賃の低い物件を探すことだと思います。
また、持ち家の人は、住宅ローンの借り換えを検討することくらいでしょう。もし、見直しがうまくできれば確実に毎月残るお金が増えます。
水道光熱費
水道光熱費は、家計の大きな支出項目の一つなので、節約することで家計の負担を軽減することができます。水道光熱費のうち、水道代は個人で業者を選択することができないので以下のような方法で節水しかないと思います。
- 節水シャワーヘッドを導入する
- 節水型の洗濯機や食洗機を使用する
- 水漏れがあれば修理する
- 蛇口をこまめに閉める
また、光熱費を削減する方法として、細かい方法は以下のようなものが挙げられます。
- エアコンの設定温度を上げる
- 照明や電気製品の電源をこまめに切る
- 家電製品の省エネ機能を利用する
- ガスコンロの火加減を調節する
- ガス給湯器の湯量を調節する
- ガスコンロやガス給湯器の掃除をする
ただ、あまり細かくやりすぎるとかえってストレスになってしまいます。そこで電気代やガス代は、現在契約している業者が自分に合っているかを確認することが必要だと思います。
同じ使い方をしていても、業者の選択によって毎月の料金に大きな変化が出てくるのが光熱費です。以下に、関連記事を掲載しますので参考にして下さい。
通信費
通信費は、見直しすることで確実に大きな効果が得られると思います。例えば、プランにもよりますがスマホであれば大手キャリアから格安SIMに乗り換えるだけで、1人当たり5,000円程度削減できる可能性があります。4人家族であれば、20,000円程度なので大きな削減効果になります。
また、光回線とセットにしてトータルの通信費を削減する方法もあります。また、一人暮らしの人は、ポケットWiFiやスマホだけで固定の光回線を契約しないというやり方もあります。家族構成や利用状況によって、見直しをすれば大きく削減できる可能性がありますので、是非以下の関連記事を参考にしてみて下さい。
保険料
保険料の見直しは、現在加入している保険を、現在の状況に合わせて見直すことで保険料を安く抑えることができる可能性があります。保険料見直しをするタイミングは、以下の通りです。
- ライフスタイルが変化したとき（結婚、出産、退職など）
- 保険の更新時期が来るとき
- 保険金の増額や減額を検討しているとき
- 保険の解約を検討しているとき
保険料の見直しをする際は、以下のポイントを押さえておく必要があります。
- 現在の保障内容を確認する・・・現在加入している保険の保障内容を確認し、保障内容が現在のライフスタイルに合っているかどうかを確認しましょう。
- 必要な保障を検討する・・・現在加入している保険の保障内容を確認した上で、必要な保障を検討しましょう。必要な保障がすべて揃っているかどうかを確認しましょう。
- 保険料を比較する・・・保険料を比較することで、より安い保険を見つけることができます。保険料を比較する際は、保障内容や保険会社の信頼性も確認しましょう。
ネット系の保険会社の商品や共済であれば、同じ保障内容で保険料を大きく削減できる可能性があります。思い立ったこのタイミングで、比較検討してみるのが良いでしょう。
また、賃貸物件にお住いの方は火災保険を見直すと良いでしょう。賃貸物件を契約する時に、すすめられた火災保険にそのまま継続加入していませんか？あまり知られていないかも知れませんが、管理会社に連絡をして了承をとれば、火災保険の契約先を変更することができます。これにより年間１万円程度、保険料を削減できる可能性があります。
車の維持費
車の維持費も家計に大きな負担となります。内訳としては、車両本体代、整備費、ガソリン代、保険料だと思います。都心部では、車を持たないのが一番だと思いますが、地方であればそうもいかない地域も多いと思います。
車種にこだわる人は難しいと思いますが、こだわりのない人であれば軽自動車が良いでしょう。最近では、家族4人でも十分ゆったり乗ることができる車種もあります。税金だけでも年間数万円節約できますし、ガソリン代や修理の際の部品代も安くできます。
任意保険は、大手損保会社のネット系のグループ会社やネット専業の損保会社が安い保険料で提供していますので、検討してみると良いでしょう。
私は、現在軽自動車に乗っており、ただでさえ任意保険の料金は安く普通の代理店型の損害保険を契約していましたが、大手損保会社のネット系のグループ会社に同じ保障内容で乗り換えただけで年間1万円以上安くなりました。
サブスクリプション
サブスクは、毎月一定の金額を支払うことで、一定の期間、商品やサービスを利用することができるサービスです。音楽、動画、ゲーム、書籍、雑誌、スポーツ観戦、食事、交通、ホテル、レンタカーなど、様々な分野でサブスクが登場しています。
ただ、注意点として一度契約したらそのまま放置するケースが多く固定費が膨らむ大きな要因になります。複数のサブスクを利用している人は、これを機に見直すと良いでしょう。サブスク見直しのポイントは以下の通りです。
- 利用しているサブスクをすべて洗い出す・・・まずは、利用しているサブスクをすべて洗い出しましょう。利用しているサブスクをすべて把握することで、見直しの対象を明確にすることができます。
- 利用頻度や必要性を検討する・・・次に、利用頻度や必要性を検討しましょう。利用頻度が低いサブスクは解約を検討しましょう。
- サブスクを解約する・・・利用頻度が低いサブスクや、必要のないサブスクは解約することで、毎月の支出を削減することができます。
- 不要なオプションを解約する・・・サブスクによっては、不要なオプションが付帯している場合があります。不要なオプションを解約することで、毎月の支出を削減することができます。
- 複数のサブスクをまとめる・・・例えば、音楽と動画配信サービスなど別々に契約している複数のサブスクをまとめることで、毎月の支出を削減することができます。
変動費
次に変動費（食費、交際費、被服費、雑費等）ですが、毎月固定で金額を削減することは少し難しくなります。従って、節約の意識をもちつつ割引券やクーポンを利用したり、ポイントカードを利用するのが良いでしょう。
そして最後に、決済方法にこだわるのがおすすめです。割引券やクーポン、ポイントカードでお得になった上にさらに、決済方法によっては独自のポイントや割引が利用できるからです。決済方法については、以下の記事を参考にしてみて下さい。
まとめ
今回は、基本的な家計見直しのポイントについて解説しました。一つ一つ項目での削減額は小さくても、合計すれば非常に大きな金額になります。
例えば、一つの項目で3,000円削減できたとしましょう。それが5項目あったとして、1ヶ月に15,000円の削減になります。1年では18万円、10年では180万円にもなります。
このように、一つ一つの支出が必要なのか、もう少し安くできないかを常に頭に入れておけば、長い目で大きな金額になっていると思います。賢く節約して、将来に備えましょう！
